男性側から不妊症の原因を考えるーマイコプラズマー
こんにちは。上海永恵華クリニック泌尿器科の宋(そん)医師のホームページです。
今回は上海で良く診るケースが多い、マイコプラズマ感染について男性側から見た不妊原因について簡単に説明していきたいと思います。
(上海の日系雑誌ウェネバーにも毎月泌尿器科のコラムを執筆しています)
上海でマイコプラズマと不妊を考える
マイコプラズマはとても小さな微生物の一群で、細菌とウイルスの中間的な位置づけをされています。
男性が感染すると尿道炎、さらに慢性前立腺炎を併発することがあります。非淋病性尿道炎患者のうち20%~30%がマイコプラズマに感染していると言われています。
マイコプラズマは尿道を通り、精巣と睾丸に感染を拡大させます。精子や精液の量にも影響を及ぼし、不妊を引き起こします。
マイコプラズマの影響
マイコプラズマにはこのような影響を及ぼします。
精子運動への干渉
精子運動は精子の健康を計るうえで重要なものの一つです。マイコプラズマが付着すると精子の運動性を低下させ、受精機能も低下させます。
精子の奇形率増加
精子の奇形率はマイコプラズマ感染によるもう一つの特徴です。臨床データによると、不妊患者の80%に精子の異常が認められます。
生殖細胞の破壊
睾丸では大量の生殖細胞があり、ここで精子が作られています。マイコプラズマが尿道から睾丸の中に入ると生殖細胞を破壊し、劣化した精子が作られ不妊になりやすくなります。
女性への影響について
女性がマイコプラズマに感染すると、排泄管に炎症が起こり開口部が赤く腫れて痛みを伴うバルトリン腺炎や尿道炎他多くの炎症を引き起こします。
マイコプラズマは不妊症の大きな原因の一つになります。あるデータによると不妊症の夫婦の5割以上がマイコプラズマに感染しているという報告もあります。
また流産の原因としても挙げられています。原因不明の流産の場合、マイコプラズマに感染していたという可能性もあります。
男性と同じように生殖機能に影響を与えていますので、妊娠期におけるマイコプラズマ感染は現代における産婦人科が抱える大きな問題です。
永恵華(トワコ)クリニック泌尿器科は、日本人向けに上海で「泌尿器系の病気の検査、治療」「男性不妊症」「ED」の治療なども行っています。全て日本語で対応可能です。
潜血尿・蛋白尿の精密検査、前立腺がん検診、尿路(腎臓・尿管・膀胱)がん検診、尿路結石症(腎結石・尿管結石など)、尿路感染症(膀胱炎・精巣上体炎・前立腺炎・腎盂腎炎など)、性感染症(尿道炎、性器ヘルペス・梅毒・尖圭コンジローマなど)、前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁、精索静脈瘤、無精子症、乏精子症、精子無力症等
上海で安心安全な医療サービスを提供しています。
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(泌尿器科・男性科)
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泌尿器科の宋(そん)医師
上海永恵華クリニック泌尿器外科担当医。得意分野は泌尿器の感染症、前立腺炎、男性不妊、性機能障害、泌尿器結石など。
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