上海で尿路感染症について考える
こんにちは。上海永恵華クリニック泌尿器科の宋(そん)医師のホームページです。
今回は上海で良く診るケースが多い、尿路感染症について簡単に説明していきたいと思います。
(上海の日系雑誌ウェネバーに毎月泌尿器系のコラムを執筆しています)
尿路感染症について
尿路感染症はおしっこの出口(尿道口)から細菌が侵入して炎症が起きる感染症です。
膀胱を基準に上部と下部の尿路感染症に分けられ、上部は発熱を伴う感染症、下部は急性前立腺炎を除けば通常は発熱を伴うことはありません。
原因
諒感染症の95%以上は単一の細菌によるものです。外来患者の90%と入院患者の50%程度は大腸菌が原因となっています。
急性単純性膀胱炎
腎臓や膀胱に何も疾患がなくても発症する膀胱炎のことです。主に性的活動期の女性に多くみられるもので、大腸菌が原因になることがおおいようです。頻尿や排尿時、尿の混濁、残尿感、膀胱付近の不快感といった症状などが挙げられます。
急性単純性腎盂腎炎
腎実質及び腎盂腎杯系の感染症を腎盂腎炎といいます。大腸菌などの腸内細菌の逆行性波及が主な原因です。臨床経過により急性腎盂腎炎と慢性腎盂腎炎とに分類されます。泌尿器系統症状と全身感染症があります。
泌尿器系統は排尿時の痛み、血尿、左右の腰痛などが挙げられます。全身感染症には悪寒、発熱、頭痛、嘔吐食欲不振などが見られます。
無症候性菌尿
膿尿もなく、症状が現れない状態をいいます。高齢の女性や妊娠期の女性に多い傾向にあります。
複雑性尿路感染症
単純性と比べて反復しやすいほか、上部尿路感染症が多く、抗菌薬に耐性ができやすいといった特徴を持ちます。
検査方法
実験室検査
血液検査、尿検査、尿内の細胞培養検査、血液内の細胞培養検査、腎機能検査など
X線検査
エコー検査、レントゲン検査、腎盂レントゲン検査撮影等。
永恵華クリニックでは、必要に応じてCTやMRIでも検査します。
先ず気になることがあれば一度クリニックまでご相談ください。
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永恵華(トワコ)クリニック泌尿器科は、上海で日本人向けに「泌尿器系の病気の検査、治療」「男性不妊症」「ED」の治療なども行っています。全て日本語で対応可能です。
潜血尿・蛋白尿の精密検査、前立腺がん検診、尿路(腎臓・尿管・膀胱)がん検診、尿路結石症(腎結石・尿管結石など)、尿路感染症(膀胱炎・精巣上体炎・前立腺炎・腎盂腎炎など)、性感染症(尿道炎、性器ヘルペス・梅毒・尖圭コンジローマなど)、前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁、精索静脈瘤、無精子症、乏精子症、精子無力症等
上海で安心安全な医療サービスを提供しています。
上海永恵華(トワコ)クリニック
(泌尿器科・男性科)
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宋(そん)医師
上海永恵華クリニック泌尿器外科担当医。得意分野は泌尿器の感染症、前立腺炎、男性不妊、性機能障害、泌尿器結石など。
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